今年のブリードは、デカ♀の種親に期待!
種親 ♂62.5mm(WF2)凶暴w H24.06月羽化
♀37.5mm(WF2) H24.06月羽化
■ 千葉県内房産のヒラタクワガタです。
本土ヒラタのブリードを始めて今年7年目を迎えます。
毎年、♂65mmオーバーの羽化を目指して!
なんて言っておりますが、現実は決して簡単ではなく甘くないなぁ。と・・・つくづく。
飼育のスキルが足りない。エアコンの温度管理ができない。常温の飼育環境。
などの理由もあるとは思いますが、そもそも巷で良く言われているように関東のヒラタは大型になりにくいのかもしれません。
いっそのこと、大型ヒラタの代表格である九州北部産でも手に入れて飼育してみようかな?なんて思ったりもしますが、あちらのヒラタは本土ヒラタとは言っても対馬などの離島ヒラタの血が混ざってアゴの長さで全体のサイズを増している固体が多そうですし・・・もちろん全てではないでしょう。しかしながら、交雑した雑種の疑いを抱きながら飼育するのもどうかなぁ。と、思ったり・・・
→ 「北部九州のツシマヒラタクワガタ群と日本本土型ヒラタクワガタ群の交雑」をテーマに調査・研究されている方がいるようです。
いろいろ考えると、
自分の"クワガタLife"は、やはり地元ヒラタをブリード飼育するからこそ楽しめているのでしょうね。
さて、昨年は♂♀共に過去最大サイズの固体が羽化しました!
特に♀は37.5mmあり、今まで35mmの壁を超えられなかったのにいきなりの大型でビックリしました。
大型サイズを目指すには、種親の♀サイズが重要であるとも言われているので、今年のブリードは例年になく楽しみが大きいです。
毎年の決まり文句となっていますが、今年も♂65mmオーバー目指してカンバリマスw
千葉県産ヒラタクワガタのポテンシャル!
【 千葉県産ヒラタのブリードをしていたT.Mさんから激励のお便りを頂いたので一部紹介します^^ 】
■ 菌糸ビン飼育が一般に普及する以前、自作の発酵マット飼育でワイルド採集♀36mmからのF2で♂70mmオーバーを羽化させた写真を添付して下さいました。
誤差を無くす為に、消しゴムをメジャーの下に乗せ高くして写真を撮って頂いています。
最近、子供も成長し手が離れてきたので昔のクワガタへの思いがふつふつと沸いているそうです。
■ ワイルド♀36mmというサイズにもビックリでしたが、千葉県産ヒラタでも上手に飼育すれば70mmオーバーいや、75mmをも狙えるポテンシャルを秘めているという事がわかり、とても励みになりました。
これぞ本土ヒラタと言う見事な大型固体!お便りありがとうございました。 (平成25年6月25日)
産卵 〜 幼虫割出しまでの記録
- ・H25.04.28 : ペアリング開始
- ・H25.05.03 : 産卵セットへ♀のみ投入
- 飼育方法は今年も常温でガンバリマス。
【産卵セットの方法】
- ・昆虫ケース (中サイズ)
- ・産卵木1本 (ナラ材)
- ・DOSさんの生オガ発酵マットをケース底に5センチ程度硬く敷詰め、その上に産卵木を置き月夜野さんのキノコマットで覆う2層マット式にしています。
- ・発酵マットを使用しているのでヒラタのメスは材だけでなくマットにも産卵してくれます。
H25.06.02 卵がふ化しました〜
- ・メスを産卵木のセットへ入れてからちょうど1ヶ月。ケースの外から確認できる卵は3個ありましたが、その内2個の卵がここ数日の間に孵化したようです。生まれたばかりの幼虫が殺されないようメスをケースから取出しました。
- ・あとは、ケース内に仕込んである産卵木に爆産してるといいんですけどね〜
- ・今回、気が付いた事が1つあります。別の♀32mmが産み落とした卵と比較すると卵の粒が大きいです。やはり大きいヒラタを羽化させるには大きい♀の種親が有効なのかも知れませんね。
H25.06.22 別ケースでも産卵〜
- ・6/2に取り出したメスは、もしかしたらまだ産むかも〜と、思って発酵マットを硬く敷き詰めただけのミニケースへそのまま直行してもらっていました。
- ・それから20日経過し、ケースの底には2個の卵を確認できました。まだほっときましょうかw
H25.06.30 幼虫いるね〜
- ・最初に産卵セットした中ケースですが、ケースの外から6頭の幼虫が確認できました。
- 増えてるネ〜
- さて、そろそろ菌糸ビン作りの準備を始めないといけませんね。
H25.07.15 産卵木の割り出し〜
- ・先週、手詰めした菌糸ビンも程よく菌が廻って準備OK!本日、幼虫の割り出しを行いました。
- 最大体重3gを最高に全部で17頭もの幼虫が採れました。別ケースの方は外から4頭の幼虫が確認できますので計21頭以上を産んだことになりますね。大した♀です^^;
- 数が多いので、半数程度の幼虫は発酵マットでの飼育を試してみたいと思います。
H25.09月、10月 菌糸ビンへ投入〜
- ・幼虫のエサ交換時期となりました。エサを交換する時は体重も一緒に計る事ができるので幼虫飼育の楽しみの一つです。
- 今年の種親は過去最大の大きさだったので幼虫の成長への期待も自然と大きくなっていましたが、この時点で最大の大きさだったのは♂13g。ん〜この時期としては平凡な大きさで少し残念でした。ただ、これからも伸びしろのありそうな黄色味が薄い幼虫も数ヒキいるので今後に期待ですね!
■ 飼育管理表
管理 No | 計測1回目 | 計測2回目 | 計測3回目 | 計測4回目 | 計測5回目 | 羽化日 / サイズ |
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No.25-002 | H25.07.13 2g |
H25.09.29 ♂11g |
H26.6月 ♂ 59mm |
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No.25-003 | H25.07.13 1g |
H25.09.29 ♂ 9g |
H26.6月 ♂ 55mm |
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No.25-006 | H25.07.13 1g |
H25.09.29 ♂11g |
H26.6月 ♂ 60mm |
|||
No.25-007 | H25.07.13 3g |
H25.09.29 ♂11g |
H26.6月 ♂ 53mm |
|||
No.25-008 | H25.07.13 1g |
H25.09.21 ♂12g |
H26.6月 ♂ 61mm |
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No.25-014 | H25.09.01 4g |
H25.09.23 ♂ 7g |
H25.12.07 ♂14g |
H26.03.16 ♂13g |
H26.6月 ♂ 58mm |
|
No.25-015 | H25.08.25 6g |
H25.10.06 ♂13g |
H26.6月 ♂ 61mm |
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No.25-016 | H25.08.25 5g |
H25.10.06 ♂11g |
H26.6月 ♂ 59mm |
|||
No.25-009 | H25.07.13 1g |
H25.09.21 ♀ 7g |
H26.6月 ♀ 35mm |
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No.25-017 | H25.08.25 4g |
H25.10.14 ♀ 5g |
H26.6月 ♀ 35mm |
期待も空しく親を超えるどころか、並ぶことすらできませんでした〜(><)
2本返しで羽化まで引っ張るよりも3本返しにしたほうがいいのか。悩みどころです。
幸い今年も同じ種親で幼虫を回収することができたので、リベンジしたいと思います!