ヒラタクワガタが好きな木、集まる木と採集のポイント
私達、クワガタクラブのメンバーが今までに千葉県でヒラタクワガタを採集した木を紹介します。
ここに挙げた木では他にもカブト虫やノコギリクワガタ、コクワガタなども捕まえることができます。
実際に採集した木の幹や葉っぱの写真を掲載しましたので、これからヒラタクワガタ採集に挑戦される方は、探し方、見つけ方の参考にしてみて下さいネ^^
採集実績がある木
私たちが千葉県内でヒラタクワガタを捕まえたことのある木は、コナラ・クヌギ・アキニレ・マテバシイ・ヤナギ・アカメガシワ・オニグルミ・ハンノキ(ヤシャブシ)の8種類です。
マテバシイは常緑木ですが、他は落葉樹のようです。詳しくは下段にある木々の紹介をご覧下さい。
樹液はしみ出しているか?
たとえばコナラの木を見つけた場合、コナラの木ならどの木にでもクワガタがいるわけではありません。先ずはクワガタが居付いていると思われる木を選別する必要があります。
見分けるポイントとしては、クワガタたちのエサとなる樹液が出ていること!が条件になります。一般的に樹液は木の表面に染み出ていることが多いですが、実は樹洞の中にしみ出ている事も多いので見逃さないように注意しましょう。
隠れ家となる場所があるか?
日中、ノコギリやミヤマクワガタは木の枝や葉の裏側などで休んでいますが、ヒラタはコクワガタ同様に潜伏性のクワガタなのです。ヒラタを採集するには樹洞(うろ)や樹皮のめくれなど、隠れ家となる場所が木にあることが大事なポイントとなります。
足もとを見逃すな!
クワガタを見つけようとすると木の上方に注意がいきがちですが、ヒラタは木の根元周辺も好んでいるようです。見逃さないよう注意深くチェックするといいと思います。
生息域は?
生息域は比較的、低地を好んでいると思われます。
活動する時間帯は?
基本的に夜行性ですので夜間採集が有効となります。ヒラタは昼間、洞の奥に隠れている事が多いので見つけにくく又、見つけたとしても洞の中からヒラタを取り出すのは簡単にいかない場合も多いです。採集難度としては、やはり洞から出てきている夜間の方が捕まえやすいです。
街灯下の採集に挑戦!
樹液採集以外の方法として夜間に街灯の灯りを目指して飛んで来たヒラタを捕まえるといった方法がありますがまだ拾った実績はありません。
出会うことが多いのは、カブトムシとノコギリクワガタ、そしてコクワです。飛びやすい?のでしょうか。
月明かりが明るい満月の夜は、街灯ではなく月に向かってクワガタが飛ぶと言われてるので街灯下の採集に不向きと言われています。
※ H23.6月に初めてヒラタを街灯の下で拾うことができました^^
狙い目の日は?
雨上がりの日(夜間)は多湿になりやすくヒラタに出会える確立がUPしていますので狙い目です。
採集に出かける際の注意!
真夏の日中に採集へ出かける場合は、汗だくになりますので覚悟してお出かけください。
熱中症予防の為に帽子をかぶったり、木陰での休憩やこまめな水分補給も忘れずに!
採集にでかける場所によってはヘビに出くわすかもしれません。又、脅かすわけではありませんが、事実マムシ(毒ヘビ)も内房にはいます。長靴は持参されることをお勧めします。
クワガタ採集にスズメバチはつき物です。逆に言うとスズメバチは樹液場に多く現れますので見かけた場合クワガタと出会う確率も上がります。もちろんスズメバチが来ない場所でもクワガタ採集が可能なところは沢山あります。
・スズメバチは黒く動くものを襲うと言われているようですので黒いTシャツなどは避けたほうが無難かもしれません。又、見かけた場合、走ったりして逃げると逆に反応して襲ってくる危険もあるようです。事前にスズメバチに刺されない為の予備知識をネットで調べておくことは大切だと思います。
・自分は一度、知らない内に巣の近くに近づき過ぎたのでしょう。スズメバチの威嚇行動に合ったことがあります。どこからか?集団で鳴らしているような羽音が聞こえ、次に気が付けば上空をホバリングしているスズメバチが数ヒキいることに気づきました。あれほど怖いことはありません。
樹洞や樹皮のめくれはクワガタたちの住家です。壊さないようにしてあげて下さいね^^
それでは、ヒラタクワガタを見事採集できることをお祈りします!
カバノキ科ハンノキ属
樹皮:灰褐色で表面は小さく割れる
葉:先端はとがっており互生した葉はギザギザの鋸葉。楕円形で表面はやや光沢があり冬には落葉します
ドングリ:実りませんが、秋にできる球果が松かさ状の果穂となり翌年春まで残ってます。ヤシャブシと似てますがハンノキは雄花序の付け根に長い柄が有り区別ができるようです。
ブナ科コナラ属
樹皮:不揃いに深い割れ目があって全体がでこぼこしています。
葉:コナラと比較するとクヌギの方が細長く、特に縁にある鋸歯と呼ばれるギザギザの先端が針のようにとがっています。クリの葉とよく似ていると思います
ドングリ:ほぼ球形でまんじゅう型
ブナ科コナラ属
樹皮:縦に不規則な裂け目ができていて、クヌギの方が裂け目は深くなります。割れ目の間に平らで少しつやのある部分が広がっています。
葉:倒卵形の楕円形で枝側のほうが細くなります。葉の縁には尖った鋸歯ができています。
ドングリ:円筒形
ブナ科マテバシイ属
樹皮:滑らかで縦に細かい白い筋があります。私が見るマテバシイのほとんどは、数本からなる幹立ちになっています。
葉:厚く滑らかで表面には光沢があります。
ドングリ:円筒形でコナラのドングリよりも、長くて大きいのが特徴です。
トウダイグサ科アカメガシワ属
樹皮:老木になるほどメロン状のスジが縦横無尽に浮き上がってくるようです。材が柔らかいのか?大きな洞が空いているものを良くみます。
葉:新芽が鮮紅色であること、そして葉が柏のように大きくなることからアカメガシワの名がついたそうです。葉は浅く3裂しています。
ドングリ:実りません。
クルミ科クルミ属
樹皮:縦の裂け目が浅くつきます。
葉:今回の撮影では残念ながら虫に食べ尽くされていて全形の判る葉が見当たりませんでした。
ドングリ:もちろん実りませんが、このクルミは食用になるようです。「くるみの果皮が黒っぽく変色する9月下旬以降に採取したものが完熟して最高」とのことですヨ^^
※ 木々の紹介に際しましては、樹木図鑑やフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参考にさせて頂きました。