ヒラタクワガタ採集と飼育を楽しむ千葉県のクワガタクラブ。天羽ドルクス

本土ヒラタクワガタの幼虫飼育と期間
--- Zenの本土ヒラタ編 --- 

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 千葉県内房で採集したヒラタクワガタのオス 千葉県内房で採集したヒラタクワガタのメス

       千葉県内房産ヒラタクワガタです。


      H20.06.21 クヌギの洞の中に仲良くオス・メス一緒にいたところを採集しました♪

             ♂40o ♀30o

      2頭共、ふせつ欠けなどなく綺麗な個体ですが、♂の方は頭部にキズがあります。
      でも、このキズが・・・カッコよく思えたりして^^;

      この2頭を種親として、ヒラタクワガタ羽化までの幼虫飼育記録を書きとめてみたいと思います。
      
      幼虫の育て方について、いろいろ勉強しなきゃネ(-_^;)


■ H20.06.22


ヒラタクワガタを樹液採集した翌日。

産卵セットを作ってメスのみを投入しました。 

採集した際に♂♀一緒にいた為、
既にペアリング済みと判断しました。

それから数日が経ったある日。
産卵セットのケース側面に1個の卵を発見♪



その後、ケースの側面に卵を2個追加で確認
しました。
■ H20.07.22


産卵セットからジャスト1ケ月経過です。

ケースの側面にあった3個の卵は全部孵化してま
した。しかし最近、その3頭の姿が見えなくなっ
ていたのです。

成虫♀は、ケースの中に入れたまま・・・

まっ。まさか・・・幼虫を食べてしまったのか?
と、不安になり材割りすることにしました。
■ H20.07.22


今回の産卵セットからは、          
マット3頭
材  1頭
  計4頭と貧果で終わりました(><)

幼虫の数は10頭ぐらい採れることを期待
してたんですが、残念・・・




飼育マット:発酵マット
     (フォーテックor月夜野)
■ H20.08.15


ヒラタクワガタの幼虫は、
4頭共、元気に育っていました。

飼育方法は常温飼育ですので、プリンカップ内は
きっと蒸し風呂状態かも知れません^^;

せめて日陰で風通しの良い場所に置くから
なんとか暑い暑い夏を乗りきっておくれ!

■ H20.09.14


地元、
千葉県産のヒラタクワガタは、わりと貴重な上
今回のブリードで幼虫はたった4頭しか
採れない始末。。○| ̄|_ガクッ

このまま発酵マットで飼育するか?      
それとも菌糸ビンにするか?
確実に羽化までもって行くなら、発酵マットか?

悩みどころ^^;


とりあえず4頭の性別判断をする為に掘出し!

Aビン:♀

■おしりから3節目の場所に卵巣が左右に対で見
えます。この幼虫はきっと♀。




Bビン:♂

■この幼虫は大きく育ってました♪
4頭の中で一等大きいです。
この幼虫は♂ですね。



Cビン:♂

■顎をガチガチして威嚇されました^^;
幼虫とは言え、さすがヒラタクワガタですね!
これも♂かな。



Dビン:♀

■最後の幼虫。卵巣がしっかり見えますね。


■4頭の内訳は♂2頭、♀2頭。
ちゃんと♂♀が半分づつなんてGoodです♪

ヒラタ♂2頭は菌糸ビン(クヌギ100%)
ヒラタ♀2頭は発酵マット

へそれぞれ投入することにしました。


■H20.10月 C,Dの幼虫2頭は
Nao氏のもとへ里子に行きました。

Aビン:♀ Bビン:♂ Cビン:♂  Dビン:♀
ヒラタクワガタの蛹

■ H20.11.23

Aビン:♀

■マット交換の為に掘出して計量です。

4g

貴重なヒラタクワガタのメスと思われる固体ですので、無事に越冬してくれることを願うばかりです。

飼育マットの選択としては、菌糸ビンには入れず発酵マットで羽化までもっていくことにします。選択理由は・・・
発酵マットの方が生存確率が高いような気がして^^;

■飼育マット
発酵マット(フォーテック)&クヌギ100
のブレンド

■ H21.03.15


Bビン:♂

■菌糸ビン交換の為に掘出して計量です。

13g

15g越えを期待してましたが・・・   残念(><)
この時期に、このgですと、
羽化サイズ55mm前後といったとこでしょうか?おNewの菌糸ビンで最後の食いを期待です!



■Bビン飼育記録
H20.07.22 発酵マット:フォーテック

H20.09.14 菌糸:クヌギ100%
H21.03.15 菌糸:クヌギ100%(13g)

■ H21.03.23


Cビン:♂
Dビン:♀
Nao氏のもとへ里子に行ったC,Dの幼虫2頭も順調に育ち3/23無事に両方が蛹化となりました。

一ヵ月後の羽化が楽しみです!!


ヒラタクワガタの蛹 --- No Photo ---

■ H21.04.30



■やっと本日蛹化してくれました。
手元のメモでは、4/5に蛹室作成中とあります。蛹化するまでの時間が結構かかりました。
この時期、暑くなったり、寒くなったりを繰り返していたことも蛹化遅れの原因でしょうかね?
サイズは平均的かな。30mm程度?

■ H21.05.08



■写真でわかりますでしょうか?
蛹室の枠線が現れているのが確認できます。しかし、ビンの側面に蛹室を作ってくれてないが為に、外見からは蛹になっているのか?判断できずにいました。
しかし今日ビンを軽く振ってみて耳を近づけると、カサガサカサと音がするんです!おしりを振ってグルグル体を回転させている音です!やった!蛹になってる♪

■ H21.04.19

Dビン:♀
■Nao氏のヒラタクワガタ♀が無事に羽化しました。ワイルドのメスは樹液採集でなかなか採ることができません。
貴重な千葉県産ヒラタの次世代メス。
嬉しい限りです^^/

■サイズ 38mm (H21.05.08報告)
メスの羽化 ヒラタクワガタの羽化

■ H21.05.24



■本日、無事に羽化していました。
特に大きいわけでなく普通に羽化してくれました。でもこれでいいのだ♪

この彼女は2008年夏に樹液採集した同産地のヒラタ♂48mmとのペアリング相手にしようかなぁ〜^^
Jun氏から♂を貸してもらわなきゃ。








■ H21.06.14



■6/6に、ビンを振ってもガサガサと音が

■ H21.04.21


Cビン:♂

■Nao氏のヒラタクワガタ♂が無事に羽化しました。千葉県産ヒラタのブリードとしては、天羽ドルクスのクラブ内でも初物となります♪
内歯より上部に位置するギザギザの突起もはっきりと表れています。
このサイズになるとヒラタらしさが引き立ってきますよね!

これでペアが無事に揃ったNao氏。
次世代へ繋ぐことができて、とっても嬉しそうでした^^/

■サイズ 56mm(暫定)


■ H21.06.14



■本日、掘出してみました。
特に大きいわけでなく普通サイズです^^

■サイズ 30mm
しなくなっていましたので羽化したものと思われました。。
そして本日、掘出してみました。

期待もむなしく60mmを越える固体ではありませんでしたが、内歯より顎先にあるギザギザもはっきりと左右同等に表れており
中々の美顎には満足です♪

■サイズ 57mm


H21.06.14
無事に4頭全てが羽化したことを確認しました。

今回、オス2頭はいづれもサイズ60mmを越えることができませんでした。。

元々、種親のサイズが40mmと小さかったことが、その要因の一つかも知れません。

が、

菌糸ビンといえども種親が小さいんでは、いきなりのBigサイズは無理なのか?

それとも菌糸ビンより、やはりマット飼育のほうがヒラタクワガタには相性が良いのか?



菌糸ビン、発酵マット。
いづれにしても、各々種類がいろいろとあるわけで・・・

考えると悩ましいので、このへんで(笑)


 
 
   

幼虫期間についての考察
   ヒラタクワガタのブリードを始めて5年が経ちました。その間の飼育経験を少し書いてみます。
クワガタショップなど専門に飼育をされている方は、幼虫をより大きな成虫で羽化させることを目的に
夏場の高温による外気温の影響を受けないようエアコンを使って一定の室内温度を保つようにしています。
これにより、幼虫にとって快適な飼育環境を作り出しています。

 我家では、幼虫の飼育をするに当たりエアコンで一定の温度管理をすることはしていません。
いわゆる常温飼育と呼ばれている方法で飼っています。

ここ数年のブリード(産卵)パターンとしましては、
5月のGWに産卵セットを組んで♂♀をそのケースに投入し7月上旬に割出しを行って幼虫を回収します。
そして、1回〜3回の菌糸ビン交換(マット交換)を行い、翌年5月〜6月に蛹室作成、同6月〜7月に
羽化ラッシュとなります。
卵が孵化してから羽化までを幼虫期間とした場合、一年前後で成虫になると考えてよいと思います。

しかし、常温飼育には落とし穴があります。
それは早期羽化してしまう固体がでることです。真夏、エアコンで涼しく過ごしている幼虫と違って、
猛暑の中を高温で過ごした幼虫の中には孵化後2〜4ヶ月程度の期間で蛹を経て羽化してしまう固体が
必ず出ます。

早期羽化の特徴としましては、
● 早期羽化はメスが多い。(オスの早期羽化は、ないかも知れません)
● 羽化サイズが小さい。
● 菌糸ビン飼育の方がマット飼育よりも早期羽化の確率が高い。

ちなみに、
7月に産卵セットを組んで9月上旬に割り出しを行った場合、早期羽化することは今までにないです。
幼虫時の飼育温度が羽化スイッチを早期にONするのかも知れませんね。 H24.12月 追記

 
本土ヒラタクワガタの飼育記録
   幼虫飼育in千葉県産2011   
 幼虫飼育in千葉県産2010   幼虫飼育in千葉県産2009
 羽化までの幼虫飼育in岐阜県可児市産2007

   
 
 

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    ■Photo:Zen ■樹液採集した直後の千葉県内房産 天然ヒラタクワガタ♂40o♀30o ■H20.06.21撮影
樹液採集した直後の千葉県内房産ヒラタクワガタの写真

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