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■ 夏になるとホームセンターやスーパーなどで大きくて凶暴なクワガタがいろいろと販売され店頭を賑わせています。ヒラタクワガタの種類をみると、スマトラヒラタ、アルキデスヒラタ、ダイオウヒラタなどの外国産を良く見かけますが国産のヒラタクワガタが販売されているのを見たのは過去にサキシマヒラタぐらいでしょうか。
サキシマヒラタは日本で一番大きいヒラタクワガタとして知られていますので、ヒラタ好きなら一度は飼育して見たいと思う人も多いことでしょう。自分もTV「ぐるナイ」でナインティナインの岡村が夏にクワガタ採集をする企画でサキシマヒラタを採りに行ったのを見て強く惹かれたものです。
ところで国産と呼ばれているヒラタクワガタには実に多くの種類が存在しています。
・ハチジョウヒラタクワガタ
・スジブトヒラタクワガタ
・ゴトウヒラタクワガタ
・ツシマヒラタクワガタ
・イキヒラタクワガタ
・チョウセンヒラタクワガタ
・サキシマヒラタクワガタ
・オキナワヒラタクワガタ
・サキシマヒラタクワガタ
・スジブトヒラタクワガタ
・ダイトウヒラタクワガタ
・トクノシマヒラタクワガタ
・オキノエラブヒラタクワガタ
・アマミヒラタクワガタ
・タカラヒラタクワガタ
こんなに種類が多かったんですね〜改めてビックリします。
そして、その多くは九州以南の島々に生息していて本州にいるのは本土ヒラタと呼ばれる種類のみのようです。
本土ヒラタの地域による傾向
■ 大きさ
天然ものの固体の大きさは、「西日本のヒラタ>東日本のヒラタ」の傾向があるようです。
ネット上で大型固体の採集例をググってみると西日本地域が目立ちますね。特に山陰・九州地方は大型の天然固体が生息しているように感じますが、中には全長に対して大アゴがやや長くアゴの長さで全長を稼いでいると感じられる固体も見受けられます。日本には大あごがパラワンヒラタのように長く発達しているイキ、ツシマ、ゴトウヒラタと呼ばれる亜種が九州の離島に生息している事から、これらの特徴を合わせ持つ本土ヒラタの固体も見られるということなのでしょう。人によっては、本土ヒラタって呼べるの?と言われるかも知れませんね。
総じて、もともとが南方系のクワガタですので東にいくほど気温に比例して大型化しにくいと言えそうです。
■ 採集難度
同様に西日本では割と普通種扱いのようです。一転、関東まで東側にくると生息場所も局所的な感じになり結果として採集難度が高くなる傾向にあるようです。私の住む千葉県では、県のレッドデータブック「B
重要保護生物」に指定され段々と希少種扱いされるようになってしまいました。
■ 生息域の北限
北海道には生息していないようです。東北の山形県辺りがヒラタ生息の北限。と、クワガタ雑誌などに記載されていますが、真相はどんなものでしょうか。
オオクワは北海道にも生息していることを考えると、ヒラタの耐寒性はオオクワに対して劣るように感じてしまうのですが、我が家では冬眠モードに入るのは時期的にオオクワが早く、本土ヒラタは11月下旬になってもマットの上をウロウロしてたりするから面白いものですね。寒さに強いのはヒラタの方!と錯覚してしまいます。
地元、千葉では♂50mm以上の天然固体すら採集が数少なくなっている中、なんとかブリードで65mmオーバー羽化を目指して毎年チャレンジしているのですが羽化実績は現在のところ62mm程度しかありません(涙
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